映画「鋼の錬金術師」荒川弘が山田涼介を絶賛「エドが背負った罪を見事に表現」

映画「鋼の錬金術師」完成報告会見の様子。左から曽利文彦、松雪泰子、本田翼、ディーン・フジオカ。奥に見えるのはアルのスタチュー。 (c)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会

荒川弘原作による実写映画「鋼の錬金術師」の完成報告会見が本日10月3日に東京・綱町三井倶楽部で行われ、エド役の山田涼介(Hey! Say! JUMP)、ウィンリィ役の本田翼、マスタング役のディーン・フジオカ、ラスト役の松雪泰子、曽利文彦監督が登壇した。

シックな色合いのセットアップスーツで登場した山田。「この作品に対する自分の思いが少しでも伝われば」と、今日のために髪を金色に染め直したことを語る。また完成した映画への感想を求められると「素直にスゴイものを観ちゃったなと。作品の持っている力に吸い寄せられた」と述べた。

続く本田はCGの仕上がりについて絶賛。「アルの完成度がすごいんです。撮影中、山田くんは何もないところで喧嘩とかしてて、『どうなっちゃうのかな』って思って観てたんですけど、想像を遥かに超えた作品になっていて」と熱く語る。それを聞いた曽利監督は「そう言ってもらえて本当にうれしい。監督冥利に尽きます」と感無量の様子だった。

またエドとアルの兄弟関係が心に残ったというディーンが「自己犠牲というか、セルフレスな関係や、お互いを思う気持ちが伝わってきて」と語る。するとホムンクルスのラストを演じた松雪もディーンに同意し、「2人の思いの強さと愛情、どんな困難が来ても諦めず力強く進んでいく姿に、本当に感動しちゃった」と振り返った。さらに「山田くんの瞳が美しくて。信念と魂が宿った目をしてるんです」と褒め称えた。

今回、初の軍人役に挑んだディーン。マスタング役は新しいチャンレジだったと語り、「自衛隊の方が訓練してくださって。肉体的な部分を準備しないと説得力がないかなと思って増量もしました」と振り返った。また「こんなに悪役なのは初めて」と話す松雪はラスト役をとても楽しんだ様子。「ファンタジーで悪役をやりたいっていう夢がかなったのでとてもうれしかったです。どれだけ怖くやれるかにチャンレジしました」とコメントした。

ここで荒川からのコメントが読み上げられる。「原作への寄り添い方とずらし方が絶妙で原作ファンの皆さんにも、全編飽きることなく楽しんで頂けると思います」という荒川からの言葉に、山田は「(荒川は)シャイな方なので、なかなか感想を聞く機会もなかったのでうれしい」と語り、「僕も翼ちゃんも原作の大ファン。だからこそ(実写化は)禁忌に手を出しているような気もしてたんです」と心の中を明かす。また、同じく原作のファンだという本田も「この作品をやるってなったとき、プレッシャーだったり映画がどんなふうに表現されるのか、いろんな不安があった。でもやってよかったなって改めて思いました」と続けた。

また曽利監督も「荒川先生は作品の母であり、神様みたいな存在。どう観ていただけるかは心臓が飛び出そうだった。でも試写室から出てきた荒川さんの表情が満面の笑みで。そのときいろんなことが報われました」と述懐した。映画「鋼の錬金術師」は、12月1日より全国ロードショー。

荒川弘 コメント全文

観た瞬間、「エドがいる!」って驚いて、
冒頭からアクション全開で一気に世界観に引き込まれました。
この物語を1本の映画にまとめるために大変苦労をされたと思いますが、
原作への寄り添い方とずらし方が絶妙で原作ファンの皆さんにも
「こう来たか! こう来たか!」って、全編飽きることなく、
楽しんで頂けると思います。
そして山田涼介くんが、エドが背負った罪を見事に表現されている。
エドとアルの兄弟は、壮大な旅の中でどんな選択をするのか。
エンドロールできっと、涙が溢れてくると思います。
純粋に楽しかった。自分でマンガを描いておいて何ですが(笑)。

映画「鋼の錬金術師」

2017年12月1日(金)全国ロードショー

スタッフ

監督:曽利文彦
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
エグゼクティブ・プロデューサー:濱名一哉

キャスト

エド:山田涼介
ウィンリィ:本田翼
マスタング:ディーン・フジオカ
ホークアイ:蓮佛美沙子
エンヴィー:本郷奏多
マルコー:國村隼
コーネロ:石丸謙二郎
グレイシア・ヒューズ:原田夏希
グラトニー:内山信二
ロス:夏菜
タッカー:大泉洋(特別出演)
マース・ヒューズ:佐藤隆太
ハクロ:小日向文世
ラスト:松雪泰子

(c)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会

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